2022年、新年明けましておめでとうございます。「たからんの隔離部屋」はほそぼそと継続していきますので、今年もよろしくお願いいたします。
iPhoneでロスレスやハイレゾを楽しむために
iPhoneでロスレスオーディオやハイレゾ音源を聞くためには、有線接続が必須です。ワイヤレスですと、現状最高接続がAACのみなので、この接続方法だとロスレスやハイレゾの音源を活用できません。
アップル公式のLightning接続の3.5mmジャック変換器を使用すれば良いかといえば、これも駄目です。この変換器も対応していません。では、どうすれば良いかというと、USBDACという機器を有線接続することでようやくロスレスやハイレゾ音源を聞くことができます。
このUSBDACは、ピン(3千円程度)からキリ(何万円)までありますが、基本的にオーディオの世界は「沼」なので、まずはピンからはじめていけば良いと思います。実際、ピンからはじめても音の違いはただの変換器と比べても違いを感じることができます。
iBasso Audio DC05
今回、私が実際に購入して試してみたのは、iBasso Audioから2021年12月17日に発売された、「DC05」というUSBDACです。
実際に届いて一番はじめに思ったのは、「超小さい」です。ケーブルを除くと、本体はシャープペンの芯ケース並です。100円ライターよりも小さいです。
iPhoneとの接続方法 | Lightning接続変換器(USB-C) |
ヘッドホン・イヤホンとの接続方法 | 3.5mmプラグ |
PCM対応 | 32bit 384kHzまで |
DSD対応 | 11.2MHzまで |
MQA対応 | x16展開(レンダラー機能) |
一通りの高音質音源に対応しています。iPhoneで一番お手軽なのは、「ミュージック」でのロスレスやハイレゾロスレス音源です。これだけでも十分に楽しめますが、自分で購入した楽曲も、「NePLAYER」などのアプリでダウンロード&再生も可能です。
早期購入特典では、iPhoneに接続するためのLightning←USB-C変換器が付いています。どのUSBDACも、基本はUSB-C接続で、iPhone利用時はLightning変換器を使用形になるのですが、早期購入特典でしか変換器が入っておらず、もし逃してしまった場合は、別途購入する必要があります。
DC05で音質はどう変わったか?
実際にiPhoneのミュージックにてロスレス・ハイレゾロスレス音源を聞いてみたところ、ただの変換器を使用したときのみと違い、低音と高音が明瞭になっています。
NePLAYERで、音楽配信サイト「mora」にて購入したDSD音源やその他ハイレゾ音源もちゃんと聞くことができ、特にDSD音源だと全体の音や息遣いが一粒一粒しっかり再現されていることがわかります。
「DC05」は高性能DACチップをデュアルで搭載しています。ロスレス・ハイレゾ音源でなくともいままではっきり聞こえなかった音が聞こえるようになることもあります。特にゲームアプリでのBGMなどは顕著で、ヘッドホンやイヤホンでのプレイを推奨しているゲームアプリでは、ぜひ一度試してみてください。「音ゲー」や「ロマサガRS」、「ドラゴンポーカー」などはこれでプレイするとなかなか楽しいです。
DC05の注意点
コンパクトUSBDACは、直接接続元から電源を引っ張るので、大幅に接続元のバッテリーを消費します。外出時に長時間使用する場合は、モバイルバッテリーなどを一緒に携帯することが必須となります。
あとは、付属のLightning変換器ですが、あまり接続反応が良くなく、ちょっといじると接続が切れたりします。じっとしている間(電車で座ってるなど)は問題ないのですが、iPhoneをズボンのポケットにいれると、USBDACが外にでちゃうので、これをちょっとポケットに突っ込もうとすると接続がきれます(笑)。移動中の場合はiPhoneとUSBDACをバックなどに入れて聞いたほうが安定します。