フルMVNO会社のIIJmio
IIJmioは古株のMVNO会社です。最近ではパワーアップし、フルMVNOの会社として有名です。オススメなのが、eSIMにも対応したことで、物理SIMが届くのを待つことなくすぐに利用可能になるという点です。ただし、eSIMに対応した端末が必要で、これは直近のiPhoneやiPad、GooglePixelの端末が該当します。古い機種や多くの端末では利用できませんのでご注意ください。
フルMVNOとは?
フルMVNOは、回線サービスをすべてMNO(携帯キャリア)から借り受けるのではなく、ユーザー情報を管理するデータベースを自身の会社で構築し、運用している会社です。自前でユーザー情報を管理しているので、SIM自体も自社で発行できるのが特徴で、これによりMVNOでもeSIMが発行できます。
eSIMのプラン特徴
基本的な物理SIMの契約プランと、eSIMでのプランはまったく違っているのがIIJmioの特徴です。基本的には物理SIMをメイン回線として扱い、eSIMは副回線として使ってもらうのを目的としているようで、「音声・SMS」には対応していません。つまりデータプランのみですね。そのデータプランが0GBから利用可能となっている点が面白いです。
0GB(0枚) | 1GB(1枚) | 2枚目以降 | |
料金/月額 | 150円 | 300円 | 450円 |
まったく使わない月は150円です。1GBのみなら150円+300円=450円です。2GB以上なら1GBごとに450円がかかり、最大10GBまで利用可能です。3GBだと1,350円なので特に安いわけではないですが、0GBや1GBごとの小売体系は珍しいので毎月ちょっとだけメイン回線意外でデータプランを使いたいというユーザーにはかなり助かります。まったく使わなくても150円の維持費だけで良いのも魅力です。
注意しなくてはいけない点は、0GBや容量オーバーすると通信が一切できなくなるという点です。通常ならば低速通信になるのが普通ですが、このプラン方法だと商売が成り立たなくなるのでしょうがないですね。あくまでも「副回線」の役割です。
その他契約時の費用もかかる
基本的に副回線としてちょっとだけデータプランの容量を増やしたいというユーザーにとっては魅力的なIIJmioのeSIMプランですが、もちろん契約時には他にも費用がかかります。
初期費用:3,000円(税別)、SIM発行手数料:200円(税別)
初期費用などたまに割引/無料のキャンペーンが発生する可能性もあるのでもし今すぐじゃなくてその時にと考えている方はIIJmioの動向に注意しておくと良いですね。
eSIM対応端末
iPhoneXR、iPhoneXSシリーズ、iPhone11シリーズ
Pixel4シリーズ
iPad第7世代、iPadmini第5世代、iPadAir第3世代、iPadPro11インチ第1世代、iPadPro12.9インチ第3世代(いずれもiPadはCellular対応モデルであること)
Surface Pro LTE Advanced、Surface Pro X
マイクロソフトのノートPCであるSurfaceでもeSIMに対応している点もなかなか見逃せません。動画サービスなどガッツリ利用してしまうと、あっという間に容量オーバーしていまいますが、メールなどの確認など簡単な作業ならばWi-Fiなど気にしなくてもネットを利用できるようになるのでかなり利便性が高まります。