W-SIM運用をするには?
W-SIM運用とは
スマートフォンにそれぞれ違うキャリア(サービス)のSIMを2つ導入することで、1つのスマートフォンで「2つの電話番号とデータ通信」または、「1つの電話番号と2つのデータ通信」をやりくりすることです。
iPhoneの例ですが、2つの回線を導入していると、アンテナピクトが上画像のようになります。上部分が主回線、下部分が副回線の電波状況を表しています。
W-SIM運用のメリットとデメリット
メリット
- W-SIM運用の最大のメリットは、片方の回線が通信障害などで使用不能になっても、もう片方のSIMで電話やデータ通信が可能となることです。幸い、日本のキャリアの回線品質は高いため、頻繁に通信障害が起こることはないものの、突発的なことが起こり得るので、対策をしておくと安心です。
- メイン回線のデータ通信の使用量が多くなってしまい制限を食らってしまった場合でも、もう片方のSIMで快適に通信可能です。
- 1つのスマホで、プライベート用とビジネス用で使い分けることができます。
デメリット
- SIMを2つ契約するため、その分ランニングコストがかかる。
- 2つの回線をキャッチするため、少しだけ余分にバッテリー消費する。
W-SIMおすすめキャリア組み合わせ
おすすめNo.1|ahamo、楽天モバイル
ドコモのahamoプランと、楽天モバイルの組み合わせです。この組み合わせが回線品質のバランスがとれた万人向けのW-SIM運用です。
ahamoは余計なプランが一切ないシンプルプランです。通話もデータ通信もそこそこ利用する方向けのプランとなっています。楽天モバイルはデータ通信を1GB以上利用しなければ0円で運用ができるので、一切の無駄を省けます。
楽天モバイルは、「エリアが狭すぎる」などの問題点もありますが、現状はそこまでひどいエリア範囲というわけではなく、4Gならば人口がそれなりいる都市では快適に接続できる場合が多いです。地下などはまだまだ弱い印象です。
おすすめNo.2|LINEMO、楽天モバイル
LINEMO(主回線)
- 月額:990円/3GB(税込) or 2,728円/20GB(税込)
- 通話料:5分以内の通話無料オプションは別(1年間無料)
- LINE関連のデータ通信はデータ利用対象外になる
- ソフトバンクの回線品質とエリア
ソフトバンクのLINEMOと楽天モバイルの組み合わせです。そこまでデータ通信をいない方向けのW-SIM運用の組み合わせです。
LINEMOはミニプランが登場し、月額990円で運用が可能となりました。もちろん、LINEギガフリーの対象でもありますので、LINEがメイン利用であれば、本当にこのプランで十分です。逆に、外出先でも動画を見たりする人には向いていません。
LINEMOは新規契約または他社からの乗り換えで10,000円相当のPayPayボーナスが獲得できます。
おすすめNo.3|UQモバイル、楽天モバイル
UQモバイル(主回線)
- 月額:最低990円/3GB繰越可〜(税込)
- 通話料:定額オプション別途必要(有料550円〜)
- auでんきやau光などを利用中ならお得
- auの回線品質とエリアで快適
auのUQモバイルと楽天モバイルの組み合わせです。自宅の電気料金をauでんき、自宅回線がau光などの場合にオススメです。
あえてau回線でpovoじゃないのは、povoのトッピング形式がプラン別に有効期限などがバラバラで初心者にはかなり利用しにくいプランだからです。基本料金が0円なのはとても魅力的ではありますが、わかりにくいだけで罪です。
UQモバイルは他社に比べると割高のように感じますが、auでんきやau光などを利用している場合など、特定条件下では非常にお得です。家族全員UQモバイルの場合でもお得になりますので、家族全員で乗り換えを検討している場合もUQモバイルに注目です。
基本0円の楽天モバイルとpovoに注意
楽天モバイルとpovoは0円運用ができるため、副回線として非常に有効ですが、注意しなければならないことが1つあります。
まったく利用してない場合、強制解約させられる可能性が大です。
メイン回線が特に通信障害もなく、データ制限もかからなかった場合、副回線は意図して利用しないとまったく利用しない場合が多いです。
楽天モバイルなら、無料通話アプリで企業やお店などの連絡手段で利用する、データを切り替えてたまに利用する。
povoなら、データを切り替えてたまに利用する。1日データ使い放題のトッピングで外出先でテザリングを利用する。
このような方法で強制解約を回避していきましょう。
W-SIM運用に最適な機種
iPhoneシリーズが最適
iPhoneは物理SIM(nanoSIM)とeSIMで運用可能です。各キャリアの新料金プランもすべてeSIM発行可能ですが、主回線は物理SIMにしておくのをオススメします。現状、まだまだeSIM対応機種は多くはないので、なにかあったときに代替機がeSIM対応していないと不便だからです。
最新のiPhone13シリーズからは、W-eSIMに対応しています。
Google Pixel 6もオススメ
Google独自SoCであるTensorが搭載されているGooglePixel6シリーズは、カメラ性能と画像編集機能がすごい機種です。物理SIM(nanoSIM)とeSIMに対応しています。
5G対応スマホのバッテリーを長持ちさせるコツ
各キャリアの低価格新料金プランは5G対応していますが、まだまだエリア範囲や回線強度が良くないです。不安定だと4Gと5Gを行ったり来たりしたり、アンテナピクト「1」のままだったりします。その場合、スマホはバッテリーを多く消費してしまいます。なので、特に5Gでなくても良いという方は、スマホの設定で「4G」固定にしておくと良いです。
iPhoneの場合は、「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プラン」から、回線を選択して「音声通話とデータ」を「4G」にしてください。